都内の花店に勤務後、2021年にフリーランスのフローリストとして独立。
クリックひとつで物が買える時代、整然と美しい物はいくらでも作れる時代に
人の手を感じる贈り物を提案する花屋、keine.(カイネ)をオンラインにてオープン。
「花を一本も捨てない花屋」を目指して受注生産でのギフトの製作を行いながら
野菜では当たり前になりつつある「作り手(農家)の顔の見える」を花でも提供したいと考え、
時間が許す限り全国の様々な畑・土地に足を運び、花がもたらす環境づくりにも取り組む。
「keine」はドイツ語の否定詞のひとつで、英語の「not」と同じように使います。「〜」を「〜じゃない」とひっくり返す言葉。
茶色い色の花は枯れているとか、小さくてうつむいた花は元気が無いとか、虫食いのある葉はだめになっているとか、無意識の観念をほんの少しの力でひっくり返してみるとか、
なんでもなかったものを、誰かの琴線に引っかけてみる。
keine.はそんなきっかけになる花を提案していきたいと付けた名前です。
否定詞なんだと説明すると、「自分の屋号にネガティブな言葉をつけたの?」と言われることも多くて、その感じもまさにkeine.じゃん。と感じておもしろく思う。